宅地建物取引士の試験がありました

令和5年10月15日(日)に宅地建物取引士の試験がありました。

わたしたちのような不動産に携わるものには大切な資格になります。宅地建物取引業法という法律がありまして、宅地建物取引業を営むには行政庁の免許が必要でありまして、その免許を受けるにあたり、事業所の規模などに応じてその事業所ごとに法令で定める一定数の宅地建物取引士(以下、「宅建士」と呼びます)を専任で従事させる必要があります。つまり、各事業所の従業員のなかに一定数の宅建士がいないと仕事ができないわけです。

不動産に関係する会社にとって、会社の規模が大きくなればこの宅建士の数を増やさなければなりません。このような事情がございまして、会社では社員の宅建士受験を全力で応援してくれます。当社も多分に漏れずに全力で応援してくれます。

昨今はこの宅建士の試験が難しくなってきております。宅建士の試験では、民法・宅建業法・建築基準法など宅地や建物に関連する法令などについてを問う四肢択一式問題(4つの文章の中から〇のものを〈または×のものを〉1つ選ぶ問題です。組み合わせ問題など若干数変則的な問題もありますが…)が50問出題されます。合格の判定は相対評価のようで、得点の上位15%程度が合格判定されます。ちなみに去年(令和4年度)の合格点は36点だったそうです。実は、わたし自身は十数年前に資格取得をしておりまして、そのころの合格点は30点前後だった記憶があります。そのころに比べればだいぶ合格ラインが上がりました。果たして、いま受験していたら合格できたか…

この宅建士の試験は法律系の資格試験の登竜門などと呼ばれています。大学などで少し法律を勉強した人であれば力試しにはピッタリです。また、宅建士は国家資格なのですが、同じ法律系資格でも弁護士や司法書士のようなの超難関なものでもないので取得したいと考える方も多いようです。そのためでしょうか、毎年20万人の受験者を誇る国内トップクラスの超人気資格です。

宅建士試験には受験資格は特にありません。日本国内に居住している方であれば、年齢や学歴などに関係なく受験ができます。また、宅建士試験はおおむね300時間から350時間を勉強すれば合格できると言われています。「結構な時間勉強しないと…」と思いますが、1日1時間の勉強を1年間続けると365時間になって無理なく十分クリアできます。小学生のころは1時間くらいの宿題やってましたよね…。みなさんも国家資格に挑戦するのもいかがでしょうか?

今年は所有者不明土地問題に対応するための民法の改正がありました。相隣関係(お隣さんの土地等の関係)や共有(土地や建物などを複数名で所有)などなど…不動産に関係するところで変更がございました。このコラムを書いている時点では、まだ今年の試験問題の公表はされていません。大きな法改正があった時にはどんな問題が出題されたか少し気になります。ちなみに、過去の宅建士の試験問題は指定試験機関の「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」さんのサイトでご覧になることができます。挑戦をご検討される方は、一度どんな問題が出るのかを確認いただくことをおススメします。

※なお、サイトで掲載されている過去の試験問題はその当時の法令に基づいていますので、勉強するうえでの「問題集」としては使わないほうがいいです。法改正などの関係で、その当時は正解でも、いまの法律では不正解になっている場合があります。。過去問集は本屋さんなどで最新のものを購入されることをおススメします。

関連記事

  1. 入居したあとに滞在予定が変わりました。途中で解約はできますか?

  2. 株式会社ではない会社ですが、法人契約はできますか?

  3. 当社もSDGs取り組んでいます

  4. マンスリーマンションの契約では法人名義で契約ができますか?

  5. 契約する人と入居する人が違う場合でも借りることはできますか?

  6. 外国籍の方は、マンスリー契約を締結することはできますか?